長年愛用していた大手会計ソフトを使い続けられなくなる事態が発生し、会計ソフトの乗り換えを決断。お客様の大切な会計データを扱っているからこそ、安心して使い続けられて信頼性の高い、フリーウェイを選びました。
税理士法人耕夢 しのだ会計事務所様に、フリーウェイ経理Pro(以下:フリーウェイ)を導入した経緯と、その効果についてお話を伺いました。
税理士法人耕夢 しのだ会計事務所様について
しのだ会計事務所は平成16年に岐阜市入舟町で創業しました。
私たちが常に心がけているのは、きめ細やかな対応と分かりやすいコミュニケーションです。専門用語を使うのは極力避け、お客様の立場に立った説明を徹底しています。
会計事務所は古き良きを大切にする業界だと感じています。一方で、世の中は絶え間なく変化していて、国税局の動きも変わってきていますよね。フリーウェイを導入する運びとなったのもその一環で、私どもは時代と共に変化し、様々なお客様に柔軟に対応できる会計事務所でありたいと思っています。
10年間愛用した会計ソフトから、フリーウェイ経理Proに移行中
―現在の会計ソフトのご活用状況を教えてください。
10年以上愛用しているメインの会計ソフトがありましたが、現在はそこから別の会計ソフトへと徐々に移行を進めているところです。
全体の構成では同じ法人の別支店で使用しているインストール型の専用機メーカー、フリーウェイを含めたクラウド型の会計ソフトメーカー、そして領収書や請求書などの紙データを読み込むための専用機メーカー、3種を併用しています。
将来的には、会計データ管理の効率化を図るため、インストール型の専用機は無くしてクラウド管理できるフリーウェイに統一したいと考えています。
―10年以上愛用されている会計ソフトを徐々にフリーウェイに移行されているとのことですが、その理由を教えてください。
会計ソフトの切り替えを検討したきっかけは、3年ほど前に、メインで愛用していた会計ソフト会社の経営状況が不安定になり、価格が突如高騰したことです。長年蓄積してきた大切な顧客データの行方を考えると、このまま使い続けて良いものか不安が募りました。
さらに決定的だったのは、2年後には会計の新規入力ができなくなるという通達が届いたことです。後継の会計ソフトが案内されましたが、これまで慣れ親しんだ会計ソフトとは使い勝手が大きく異なり、業務効率の低下が懸念されました。そこで、新しい会計ソフト探しに踏み切ったのです。
クラウド型・データの互換性・契約期間に縛られないことを重視
ー新しい会計ソフトを探す際に、どのような点を重視したのでしょうか。
クラウドでデータを管理できることは絶対条件でした。
なぜなら、クラウド型のソフトはリアルタイムでデータを確認できるので、お客様のタイムリーな経営判断に役立つからです。また、お客様が入力したデータをすぐに確認できるため、誤りを早期に発見して修正することができたり、データのバックアップや更新の手間もかからなかったりなど、クラウド型にはメリットがたくさんあると考えていました。
2点目に重視したのはCSVなどのデータのインポートやエクスポートが簡単にできることです。
データ互換性の観点から、会計事務所と顧問先が同じソフトを使えることが理想ですが、会計ソフト自体を導入せず、Excel等で管理しているケースも多いです。データのやりとりをスムーズに行うためにも、複雑な設定をしなくても、その様なデータが簡単に読み込めることが重要と考えています。フリーウェイ経理ProはCSV変換の柔軟性が大変高く、変換作業も簡単でした。
また、最近では領収書やレシートをスキャンするだけでAIがデータ化し自動で仕訳まで行ってくれる便利なツールもあります。効率的に業務を行うためにも、弊社で導入していたそのようなツールとの互換性も考慮していました。
3点目に重視したのは契約形態と導入のしやすさです。
昔からある大手会計ソフトの多くは、専用機の購入、5年間の長期契約、高額な保守料など、多額の初期費用や更新時のコストがかさみます。
契約期間や機材に縛られてしまうと、何かあった時になかなか他の会計ソフトに切り替えることが難しくなります。お客様のデータは、お客様自身が自由に活用でき、必要に応じて別のシステムへ移行できるものであるべきと考えています。そのため、契約期間に縛りがなく、専用機器を必要としない会計ソフトを探していました。
ーいろいろ検討される中で、フリーウェイの導入を決めた理由は何でしょうか?
まず1つは、会社の安定性と信頼性です。これまでメインで使用してきた会計ソフトの経営状況に不安を感じたことから、安心して使い続けられる会社であるかどうかを重視するようになりました。
フリーウェイは創業してから34年、業界の中では歴史があること。また、拠点である、岐阜・名古屋でもフリーウェイのユーザーが多いことなどを担当の方から説明いただき、安心できました。また、導入前に気になる点について担当者にメールで問い合わせ、すぐに回答をいただけたのも良かったです。
さらに、大きな決め手となったのは、税理士の友人がフリーウェイを愛用していたことです。実際に友人の事務所を訪問し、フリーウェイの操作画面や機能を直接見せてもらいました。使用感を直接確認できたことで、安心して導入を決断することができました。
直感的な操作性と高い互換性が魅力のフリーウェイ
―フリーウェイを導入いただいてから、どんな点にご満足いただいていますか?
フリーウェイは機能が厳選されており、画面がシンプルなため、各機能の位置が一目で分かります。会計事務所での経験があれば、特別な指導なしでも直感的に操作できる点が良いですね。あまり操作に困ることはないですが、万が一何かあった時もすぐに繋がるサポートセンターがあるので安心です。
また、会計ソフト選びでも重視していた点ですが、フリーウェイは他社の会計ソフトとのデータ互換性が非常に優れています。私どもの事務所では、紙の領収書やレシートを別の専用機のAIOCRで仕訳化し、そのデータをフリーウェイに取り込んで活用しています。AIOCR機能を利用している専用機は非常に高額なので、1台だけ導入し、そのデータをフリーウェイに簡単に取り込むことで作業効率化と大幅コスト削減を実現しています。
さらに、私共の法人には3つの拠点があります。フリーウェイは拠点別の契約・サーバー購入などが不要なので各拠点ごとに高額な費用を払わずに、IDを追加するだけで人員増加・他拠点導入等の対応が出来るのもありがたいです。
時代の流れに対応できる、柔軟性の高い会計ソフトを選ぶべき
―最後に、会計ソフトの切り替えを検討している事務所に向けて、会計ソフトを選ぶ上でのアドバイスをお願いします。
税理士業界は古き良きが大事にされる業界でもあり、会計ソフトは税理士にとって仕事環境そのものです。そのため、会計ソフトを変えるのには勇気がいると思います。
しかし、世の中は急速に変化しています。デジタル化の波は避けられません。
だからこそ、まずは税理士である私たちが変化を受け入れることで、お客様に新しい提案ができると私は考えています。
そのためにも、会計ソフトを選ぶ際には、クラウドでのデータ管理が可能なこと、自由なデータのインポート・エクスポートができること、他社ソフトとのデータ連携がしやすいこと、契約期間に縛られず気軽に導入できることが大切です。また、今回私どもが直面したように「会計ソフトの新規入力ができなくなる」というような事態を避けるためにも、信頼できる会社のソフトを選ぶと良いのではないでしょうか。
これらの要素を満たす会計ソフトを選ぶことで、変化の激しい時代に柔軟に対応し、お客様により良いサービスを安心して提供できるはずです。新しい技術や制度の変更に適応しながら、お客様の経営をより効果的にサポートできる環境を整えることが、これからの税理士に求められていると考えています。
本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。
※税理士法人耕夢 しのだ会計事務所様のホームページ
※取材日時 2024年7月