フリーウェイはこれまで使ったことのある会計ソフトに比べ、検索機能が圧倒的に優れていると感じています。見たいデータだけに絞った確認がスムーズです。
税理士法人 Right Hand Associates様について
1990年に創業した当法人は、クライアントファーストをモットーに、事業計画書の作成支援や資金調達サポートなど、事業経営をバックアップしています。2012年にはミャンマーにも支店を立ち上げ、国内事務所にも国際部を配置するなど、これから海外進出する日系企業や、外国法人の日本子会社のサポートにも力を注いでいます。
中小企業の経営者の方々が私たち税理士に求めることは、税務申告だけでなく、経営のサポートだと感じています。そのため私どもの事務所では、節税や融資に詳しい金融機関出身者や、業界特有の会計項目への知見があるIT会社出身者などを積極的に採用し、多方面からお客様の経営サポートができるよう体制を整えています。
コストを抑えるために会計ソフトを切り替え
―現在の会計ソフトのご活用状況を教えてください。
90年に開業し、99年に標準財務(現在のフリーウェイ)を導入し、それからずっとフリーウェイをメインで利用しています。
3~4年ほど前までは、フリーウェイ1本で全てのお客様に対応していましたが、ここ数年お客様のニーズも多様化してきました。一人ひとりの要望に応えるため、現在では4つの会計ソフトをお客様のニーズに合わせて使い分けています。ただ、他ソフトを利用しているお客様でも、フリーウェイのほうが合うと思う方には、乗り換えをご提案しています。
―フリーウェイを導入した経緯について教えてください。
独立した当初は、他社の会計ソフトを利用していました。
当時はオフィスコンピューターが主流で、私が導入したものも専用機を購入して利用するものでした。使い勝手には満足していましたが、やはり価格が高いのが課題としてあったのです。今後も使い続けるにはコスト的にも厳しいと判断したことを機に、他の会計ソフトへの切り替えを検討し始めました。
会計ソフトの安さに加え、データ移行のスムーズさも重視しつつ、乗り換え先の会計ソフトを検討しました。膨大なデータを移行するのは相当な手間がかかるため、なるべく楽に済ませられるものが良かったのです。
上記2点を念頭に探していたところ、会計ソフトの展示会にて、価格が安く、当時使用していた会計システムからの移行がとても簡単にできるフリーウェイに出会いました。
他社とも比較しましたが、操作画面の仕様がこれまでの会計ソフトと似ていたり、勘定科目の入力コードを同じにすることが出来たり、操作性についても納得いくものだったこともあり、最終的にフリーウェイを導入することに決めました。
卓越した検索機能でエラーチェックも円滑化
ー20年以上フリーウェイをご利用いただいています。フリーウェイの使い心地はいかがでしょうか?
フリーウェイはこれまで使ったことのある会計ソフトに比べ、検索機能が圧倒的に優れていると感じています。
会計事務所にとって検索機能は非常に重要です。例えば、10万円以上の修繕費だけを抽出するとか、交際費のうち3万円以上の商品券のみを取り出すとか、細かく検索条件を絞って会計データを確認したい時があるのです。
フリーウェイは条件の抽出方法が柔軟に設定できるので、見たいデータだけを正確に検索できます。
さらに、検索機能が優れていることで、結果的にエラーチェックもしやすくなります。特に、消費税のエラーチェックが見やすく、例えば諸会費など特定の科目に誤った消費税率が適用されていないかを迅速に発見・修正できます。
私どもの事務所では自計化を進めているため、データを入力する機会よりも、お客様が入力したデータをチェックする機会のほうが多いです。そのため、エラーの確認のしやすさはとても助かっています。
また、細かい点ではありますが、フリーウェイは画面の左上にメンテボタンがあるので、そこからすぐに違うメニューに飛ぶことができます。メインメニューを経由することなく、必要な画面に移動できるので、無駄な時間を短縮できています。
ー企業の経営サポートにも力を入れていらっしゃるとのことですが、フリーウェイが経営サポートに役立つことはありますか?
お客様との打ち合わせの際に、全科目月次損益計算書と全科目損益三期比較表をよく活用しています。
過去度のデータと比較したり、ひと目で異常値を発見できるので、お客様がより会社の経営状況を理解しやすくなり、経営戦略の策定などにも役立っていますよ。
手頃な価格とシンプルな機能。お客様にとっても使いやすい顧問先版
ー自計化を進めていらっしゃるとのことですが、どの位のお客様が自計化されているのでしょうか?また、自計化する際にはフリーウェイの顧問先版をご利用されていますか?
顧問先の約7割が自計化できています。
お客様のニーズに合わせて別の会計ソフトをご案内することもありますが、現在自計化しているお客様のうち、8割弱の方がフリーウェイの顧問先版を使っています。フリーウェイの顧問先版は他社と比べて価格が手頃なので、お客様にもご提案しやすいのです。
ーお客様にはどのように顧問先版の使い方をご指導されているのでしょうか?
他の会計ソフトの場合、お客様ご自身で会計ソフトを契約いただく必要があります。一方で、フリーウェイは私どもが顧問先版を自由にお客様に提供できます。そのため、先に勘定科目を整理してお客様が使いやすいようにした状態でマニュアルを添えてお渡しできます。
最初の1カ月はオンラインで打ち合わせをしながら入力を一緒にしたり、こちらで入力してから引継ぎをしたりするケースもあります。
ー顧問先版を導入されたお客様はどのくらいで使えるようになっていますか?
パソコンが苦手な方や全く簿記の知識がない方でも、1〜2カ月で使えるようになるケースが多いです。ある程度会計の知識がある方であれば、すぐに使えるようになっています。
フリーウェイは決まった枠に決まった数値を入力すれば良いだけですし、メニュー画面もシンプルなので、使いたい機能を迷わず見つけることができます。お客様にとっても使いやすい会計ソフトだと思います。
会計ソフトを選ぶ上で大切なのは使い続けられる「価格」とお客様のニーズに応えられる「汎用性」
―最後に、これから会計事務所を立ち上げる方や、会計ソフトの切り替えを検討している事務所に向けて、会計ソフトを選ぶ上でのアドバイスをお願いします。
会計ソフトを選ぶ上で大切なことは、価格と汎用性です。汎用性とは、備わっている機能をどれだけ柔軟かつ自由に活用できるかということです。
会計事務所がやりたいことと、お客様が望むことが必ずしも同じとは言えません。お客様のご要望は多岐にわたるため、ニーズをしっかりキャッチした上で、必要な機能が備わっていて、かつ柔軟性が高いものを選ぶべきだと思います。
ーフリーウェイはどのような会計事務所に向いていると思いますか?
フリーウェイはITに強い方向けの会計ソフトと専用機メーカーの中間に位置する会計ソフトだと感じています。
「余計な機能はいらないけれど、お客様のご要望にきっちりと対応したい」「DX化を進めたいけれど、複雑な機能は使いこなせる自信がない」という方に向いているのではないでしょうか。
本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。
※税理士法人 Right Hand Associates様のホームページ
※取材日時 2024年1月